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吉田といえば、そのあまりの大きさに
声も出ないようである。
いろんな湖で、いろんなプロと仕事をしてきたが
同じバスだとは思えないほどの圧倒的存在感だ。

輝幸は、キングの顔をぐっと水面から持ちあげ
ハンドランディングの体制に入った。
いままでのバスとは、けた違いの口の大きさに
一瞬恐怖心に似た感覚が、輝幸を襲う。
食いちぎられはしないか・・・・・
それほどの、威圧感だ。

吉田は、はっと我に返ったように声を裏返しながら叫んだ!

「やった!やったぜ!藤野!
 これで逆転チャンピオンは間違いなしだ!
 やった!チャンピオンだぜ!チャンピオン!
 やった!やった!」
とまるで、自分のことのように狂喜乱舞した。
その度に、ボートがぐらぐらと揺れる・・・。

「さぁ、早いとこ引き上げちまおうぜ!
 こりゃ65cm・・・・5kgは確実だ!
 すげえバスだ・・・
 

 さぁ・・・藤野!
 あと40分で計量終了だ!
 早く!早く!」

その言葉に急かされたように輝幸は、キングの口に
親指を入れて、グッと持ち上げた・・・。

・・・お、重い・・・・
確実に5kgをオーバーしている。
本場アメリカでも、これだけのバスは滅多に上がるもんじゃない。
典型的なフロリダバスだ。

間違いなく、輝幸がチャンピオンである。


2008年9月25日(木)

NO-FISH・過去記事
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