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さっきと全く同じポイントでヒットした!
しかも、さっきより確実に遥かに重い感触が伝わってくる!
明らかに50cmオーバーの引きだ。

久しぶりに輝幸は興奮した。

第一戦以来のいい感じである・・・・。
ランカーの引きなんて、ここ数か月味わっていないのだから・・・

リールのドラグはギリギリと悲鳴を上げ、ラインは出て行く一方だ。
しかし、大胆なランディングを身上とする輝幸の事である
強引に、さらにドラグを締めこんでハンドルをこじ回す。

・・・ただ・・・・いつもよりハンドルを回す手がほんの少し早い・・・・・
・・・いつもギリギリのところでバスの抵抗をあっさりとかわす
華麗なロッド捌きに、どことなくぎこちなさ、というより強引さが目立った。
・・・しかも、第一投で42cmを釣った時に、ラインチェックをしていない。

そんな事を全く忘れて輝幸は、初めてバスを釣った少年のように
がむしゃらにハンドルを回し続けた。

パワーのあるロッドと、ハイギァードのリールと、高性能14ポンドライン
のおかげで、明らかに50cmを軽くオーバーするそのバスは
意外なほどあっさりとボート近くまで寄って来た。

しかし・・・・ハンドランディングをしようと輝幸が腰をかがめた瞬間・・・・
そいつは最後の・・・そして全霊を込めた抵抗を試みた!

そしてそれは・・・見事成功した・・・・

ありったけの力を振り絞って、そいつはラインを引きちぎって
深い湖の底へと消えて行った・・・・


2008年7月18日(金)

NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”1:第一章 プロローグ2:3:第二章 デビュー4:5:6:7:8:9:10:11:12:13:14:15:第三章 ミラクルバシング16:17:第四章 ライトゲーム18:19:20:21:22:23:24:25:26:27:28:29:30:31:第五章 ハイテク バシング32:33:34:35:36:第六章 リトルアングラー37:38:39:第七章 老人40:41:42:43:第八章 迷い・・・・44:45:46:47:48:49:50:51:第九章 フロック?52:53:54:55:56:57:58:59:60:61:62:63:64:65:第十章 最後の決戦66:67:68:69:十章 第二節 プレッシャー70:71:72:73:74:75:76:77:78:79:80:81:十章 第三節 懐かしいパワー82:83:84:85:十章 第四節 スーパーランカー86:87:88:89:90:91:92:93:94:95:最終章 ノーフィッシュ96:97:98:最終話99:あとがきNO-FISH