36:第六章 リトルアングラー

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8月の暑い時期は、トーナメントは行われない。
二か月のブランクの間で、トーナメントは関西エリアへと
戦いの場を移すのである。

久しぶりに実家のある京都に戻ってきた輝幸は
これまた本当に久しぶりに、滋賀県 琵琶湖に
プライベートで釣りに出かけた・・・。

京都生まれの輝幸にとって、琵琶湖はホームレイクであり
それ以上に、精神的な原点でもあった。

彼は、琵琶湖をマザーネイチャー・・・母と考え
大切に大切にしていた。
幼い頃から、休日には家族でいつも釣りをしていた。

・・・・もっとも、父親はもういない・・・・。

22年前、ボート事故ですでに他界していたのである。
当時3歳だった輝幸は、父親の深い愛情を知らずに育ったのである。

輝幸の父親は、往年の名バスアングラーであり
当時急速に広まり始めた日本でのバスフィッシングのパイオニアとして
その発展に多大な貢献をした事は広く知られていた。

しかし彼は、自らが催したバスフィッシングトーナメントで
ボート事故によって命を落としたのである。


2008年7月 1日(火)

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