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急いでそいつをライブウェルに放り込んで
次のキャストに取りかかる。
入念にラインチェックをして、また音もなく
同じポイントにジグを送り込む・・・・。

2・3投の後、今度はいきなりフォーリング中に喰ってきた!

リールをフリーにしてラインを出していたのが、ひったくられる様に
ジグを持っていかれたので、あやうくバックラッシュするところだった。

相変わらず強引にランディングすると、今回は34cm・・・・
また、次のキャストでは30cmとだんだんサイズが落ちてきていた。

ここ琵琶湖でのトーナメントは、最低寸法が30cmから35cmに
引き上げられていた。
30cmがリミットでは誰でもすぐに達成するほど、大型バスが豊富なのと
日本一のトーナメントの最終戦である。
それなりのハードルアップは当然である。

そこで輝幸は、すこしルアーのサイズを落として
トーナメントワーム6インチのテキサスリグで攻めることにした。
ワームフィッシングの原点ともいえるリグである。
ミミズのようなそのワームは、バスには小魚に見えるらしい。
たちまち喰ってきた。

ワームの動きを良くするためにラインはかなり細めだ。
さすがの輝幸も少し慎重になっていた。
最初の一匹よりもかなり時間をかけてとりこんだそのバスは
36cmの中型バスであった。
ワームのサイズを落とすことによって、バスのサイズが上がった。


2008年8月27日(水)

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