40:

← 39:第七章 老人 | fish | 41: →

「そのエリには、まだまだバスが付いてますよ。
 50オーバーを2本獲られたのは確かに見事ですが
 あなたは、わかっちゃいない。
 攻め方を変えれば、あそこにいるバスを根こそぎ獲れますよ。
 なんなら僕がお教えします。
 これでもバスプロなんですよ、俺・・・」

輝幸は、今離れてはもったいない・・・・
と思わず老人に話しかけてしまったのである。

老人は、ニッコリ微笑んで答えた。
「あぁ、知ってるよ。
 あんた、藤野輝幸だろ。
 今年からバスGPに参戦してる・・・・
 そのスゴいボートを見りゃ分かるよ」

「知ってらしたんですか・・・ありがとう。
 なら話は早い!
 さあ!早くエリに戻って・・・
 アドバイスしますよ!」

「いや・・・いいんだよ・・・
 私はあの二匹だけで十分満足だ。
 自分が楽しめたら、それでいいんだよ。
 自然に抱かれて、こうやって静かな湖面に浮かんで
 魚と遊ぶのが好きなだけなんだ。
 根こそぎ釣ろうなんて考えちゃいないんだ・・・。」

「そんな良い腕していて勿体ない。
 バスなんて、釣って釣って釣りまくらなきゃ!
 俺は、バスを釣ってナンボのバスプロだからね」

「お前の親父もそうだったよ・・・・」

「えっ、あなた・・・・
 俺の親父を知ってるのかい?・・・・・」


2008年7月 7日(月)

NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”| 1:第一章 プロローグ| 2:| 3:第二章 デビュー| 4:| 5:| 6:| 7:| 8:| 9:| 10:| 11:| 12:| 13:| 14:| 15:第三章 ミラクルバシング| 16:| 17:第四章 ライトゲーム| 18:| 19:| 20:| 21:| 22:| 23:| 24:| 25:| 26:| 27:| 28:| 29:| 30:| 31:第五章 ハイテク バシング| 32:| 33:| 34:| 35:| 36:第六章 リトルアングラー| 37:| 38:| 39:第七章 老人| 40:| 41:| 42:| 43:第八章 迷い・・・・| 44:| 45:| 46:| 47:| 48:| 49:| 50:| 51:第九章 フロック?| 52:| 53:| 54:| 55:| 56:| 57:| 58:| 59:| 60:| 61:| 62:| 63:| 64:| 65:第十章 最後の決戦| 66:| 67:| 68:| 69:十章 第二節 プレッシャー| 70:| 71:| 72:| 73:| 74:| 75:| 76:| 77:| 78:| 79:| 80:| 81:十章 第三節 懐かしいパワー| 82:| 83:| 84:| 85:十章 第四節 スーパーランカー| 86:| 87:| 88:| 89:| 90:| 91:| 92:| 93:| 94:| 95:最終章 ノーフィッシュ| 96:| 97:| 98:最終話| 99:あとがき| NO-FISH