31:第五章 ハイテク バシング

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全日本バスフィッシングトーナメント第三戦の舞台は
初夏の神奈川県 芦ノ湖・・・。

この、日本のバスフィッシング発祥の地である芦ノ湖は
水深があり、水質もかなりクリアで、非常に難しい湖である。
しかし、バス自体は古くから居るために
50cmオーバーのスーパーランカーも数多く確認されている。

前回の河口湖よりは幾分釣りやすいレイクではあるが、
いかに大きなバスを釣ることができるか・・・によって
その勝負はつく、と予想されていた。

藤野輝幸にとってここ芦ノ湖は、全く初めての湖だった。
バスプロ一年生の輝幸であるから、仕方のない所であるが
これは非常に大きなハンデである。

しかも輝幸は、他のバスプロ達から完全に孤立してしまって
一匹狼である。
輝幸に、「芦ノ湖はこう攻めろ」とアドバイスしてくれる者など
誰一人としていなかった。

ただ、磯村省吾だけは違った。
唯一人輝幸に近づき、情報を与えようとしたのだ。

磯村のアドバイスがあれば、どれだけ有利に攻められるか・・・。
それだけ彼の経験に基づいたアドバイスはバスプロの間でも
最も信用できたし、皆その情報を欲しがっていた。


2008年6月26日(木)

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