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河口湖の釣りは、確かに難しい・・・

クランクベイトでバンバン釣るというわけには行かないのは
輝幸にも充分わかっていた。
・・しかも、初めてでは無いにしろ、あまり経験のない湖でもある。

しかし輝幸は、自分の釣りやハイテク装備に絶対の自信を持っていたし
魚の居場所さえ特定できれば、優勝の可能性すらあると信じていた。

一週間前からのプラクティスでは、あまり良い型をあげてはいなかった。
いくら最新のハイテク装備を持ってしても、広い湖の中の
まさに ピンポイントを探すのは困難である。

一方の磯村は、長年の経験と仲間からの情報で
ある程度ポイントは絞り込めているようだ。

一匹狼の輝幸は、独自の情報とハイテク装備で
バスを求めて湖中を走り回った。
湖底の状況や、ストラクチャーの有無、水温の変化などを
続々とチェックしていく。
そして、その結果はオンボードコンピューターに入力され
適したルアーパターンまでもが判断できるようになっている。

良い釣りをプラクティス中にできなかったのは
情報を集めるのに走り回っていた為であり
ルアーパターンはコンピュータ任せにして、実際の釣りはある程度捨てて
いたから、ポイントにキャストする回数が極端に少なかった為であり
しかしながら、このかき集めた情報こそが、今回のトーナメントでの
最大の武器になるだろうと信じていた。


2008年6月13日(金)

NO-FISH・過去記事
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