17:第四章 ライトゲーム

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あの興奮のトーナメント第一戦、霞ヶ浦から
約一ヶ月後の6月13日・・・
藤野輝幸は、山梨県・河口湖の穏やかな湖面に
独りボートを浮かべていた・・。

ここ一か月というもの、プライベートな釣りにさえも
フィッシング雑誌の記者に追い回される日が続いた・・・

他のバスプロは生活のために幾つものトーナメントや大会に
出場するが、輝幸はこの全日本バスフィッシングGP一本に
的を絞っていた。

幾つもの会社を経営する実業家の彼には
フィッシングで生計を立てる必要もなかったし
また、そんなつもりもなかった・・・。

ただ、磯村には負けたくなかった・・・。

そんな彼を、他のプロたちは・・・
「甘ちゃんだ!」
「第一戦の勝利はフロックだ!」と
口ぐちにこぼしていた・・。

そんな事を気にするような輝幸ではなかったが
孤立して他人の情報が全く得られないのは
確かに大きなハンデキャップではあった・・・。

しかし、彼には最新のハイテク装備があったし
第一、自信に充ち溢れていた・・・・


2008年6月 9日(月)

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