1867年(慶応3年)

         ?鷹の降り立つ芽出度き酒蔵? 
                                 「瑞鷹株式会社」 
                                 熊本県熊本市
  明治二十二年元旦の朝、 初代吉村太八氏が、酒蔵の戸を開けた時、雀を追って舞い込んだ鷹が蔵の中を飛び回るのを見、「芽出度き瑞兆である」と瑞鷹と酒名を命名。
 また当時、熊本の酒はほとんど赤酒であったが、吉村太八氏は、いち早く清酒の製造に着手した。
 赤酒は古くから熊本地方に伝わる酒で、清酒と同じような工程で仕込み、「もろみ」に木灰を投入することで、酸敗を防ぎ保存性をよくするという製法であり、加藤清正が熊本城を築城した頃にはすでに、赤酒が庶民の酒として親しまれており、加藤家から大阪の豊臣家に熊本の名産として献上されたという記録もある。


2006年4月11日(火)