スーパーカー

 ふだんの日常からかけ離れたもの・・・・

それは、憧れであったり恐れであったり。

到底たどり着かない道であったり、なんとかたどり着こうとするものであったり。

大阪の丁稚時代にいつも飲んでいた仲間。

タンカレーっていうあだ名。

タンカレーばっかり呑んでいたから・・・・。

本当に苦労人だけど、人を惹きつけてやまないカリスマ性を感じてた。

大阪で小さな小さな時計屋を開いて、地道にコツコツと積み重ねてきた。

そして、到達しよった。

もちろん、最終目標なんかじゃないんだけど非日常的な車を手に入れた。

アストンマーティンV8・・・・・・

v8_main_ph

昨日見せてもらった・・・・

すごい・・・凄い車やった。

ドライバーズシートに身をゆだねると、エントランスにはオーナーの名前が刻印されてる。

エンジンをかける。

イグニッションを回してスタートボタンを押す。

腹に響く重厚なエンジン音だけど、すこしアクセルを蹴飛ばすと

それは野獣の咆哮のような、それでいて軽やかな歌のような・・・・・

単純に凄い車なんだけど、そのタンカレーが今までしてきた苦労が

こういう見事な形で昇華されたんだ・・・って思うと羨ましいとかいう感情は微塵もなかった。

ご褒美やね、タンカレー。


2007年11月24日(土)