伝統の裏側

 日本には、守るべき伝統がたくさんある。

ちなみに僕は津之喜酒舗の八代目。

今日、アメリカからの留学生が何人か店にやってきて

アンケートにお答えした。

そこで、この店はオープンしてからどれくらいですか?と

タドタドしい(しかし好感の持てる)ニホンゴで聞いてきたので

1788年ですよ、来年で220周年ですと、タドタドしい(あまり好感の持てない)エイゴで

答えたら、心底驚いておりました。

そら、そやわな。

さて、日本の伝統的な文化の一つに”相撲”ってのがありますな。

いわゆる国技ってやつ。

僕は、あんまり興味がないのだけど・・・・最近ダーティなイメージです。

八百長?モンゴル?離婚(あんまり関係ないか・・・・)虐待・・・・。

ただでさえ離れて行ってるファンが一層離れていきそうです。

毎日昼飯食いながら見るTV番組で、最近は虐待の特集。

でもね、亡くなった方は非常に気の毒やし、そこまでやる部屋も絶対悪いんだけど

昔は当たり前にしつけとしてありましたよね。

俺も、高校の時ゴルフクラブの先っちょが無いやつでしばかれたり

プールに沈められたり、柔道の時は毎回落とされたり(気絶させられたり)してたもんね。

俺も親も当たり前やと思ってたしね。

そりゃ、死ぬほどやったらアカンし、亡くなった方が気の毒なのは大前提な話ですよ・・・

誤解のないようにね!!。

中学のサッカー部では、水を飲んではダメ!という習慣だった。

今では、考えられないでしょ。

一年生は盃の裏で一杯。

二年生は盃の表で一杯。

三年生でさえコップに一杯。

炎天下で、そんなんで練習してたもんね。

そういう、無根拠な伝統は破壊すべきだけどね・・・・。

昔は、根性論が優先だった。

わからないでもない。

そういう時代に育てられたからね。

僕の信念は、”伝統は革新の積み重ね”です。

伝統を守るには、革新的な改革も必要です。

根幹を守るには、時代に応じたいろんな方法をとらんとね。

相撲協会も、古い体質を見直す時期なんでしょう。

ちなみに、僕自身はなーんにも考えてなくて、それこそ改革が必要なんだけど・・・。


2007年10月 5日(金)