ジュゲム・寿限無

今日はまず画像から・・・

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ぱっと見ても何の画像か分りにくいんだけど。

先日結婚記念日に寄せていただいた祇園BAR クーゲルの

バーカウンターの傷なんです。

美しいアクリルの装飾がオシャレなクーゲルですが

毎日磨きこまれたカウンターに何故こんな派手な傷が?

聞いてみると、このお席にはほぼ毎日いらっしゃる舞妓ちゃんの

指定席なんだそうです。

その舞妓ちゃんの帯留めがいつもここに当たるから削れてきたんですって。

すごいなー、積み重ね。

積み重ねていくと増えていくばかりじゃなくて減っていく歴史もあるんやね。

でも、減っていく物に反比例して経験や想いは増えて行くんやね。

ちなみに、表題のジュゲム・・・

ご存知、落語の寿限無のことですが・・・。

長屋に住んでいる貧乏な夫婦に子供が授かり、目出度い名前にしようと

どんどん長くなって行く・・・という有名な話。

もちろん全て憶えているわけじゃないんだけど、ちょっと憶えている節がある。

じゅげむじゅげむ、五こうの擦り切れ・・・・・・

で、この”五こうの擦り切れ”っていう節。

これも永遠を意味する目出度い節回しなんだけど、その意味は?

五こうっていうのは時間の単位で、”一こう”はどんな時間なのか?

(”こう”の漢字が自信無いのでここはひらがなで・・)

一抱えもある大きな石がございまして、その石を気に入った天女が

一年に一回天から舞い降りてきて、自分の衣の羽衣でその石を

すっと撫でます。

で、衣の羽衣に削られてその大きな石が真っ二つに割れるのが”一こう”

その途方も無い時間のさらに5倍ということで、未来永劫の証なんだそうです。

そういえば、一昨日行った鉄板焼きの”ときわ”さんのピカピカに磨かれた

無垢の鉄板も、一番使うところはちょっと削れて丸くへこんでくるんだそうで・・。

まさに”五こうの擦り切れ”・・・

夫婦の記念日にそういうエピソードに遭遇できたのも、なんだか

運命的なものも感じたりします。

嫁さん大事にしますわ。


2007年5月26日(土)